緊急対応時に慌てずに乗り切るコツ
患者さんの急変があり、緊急対応をするとなると、途端にその現場は慌ただしくなります。患者さんの状態によっては、殺伐とした雰囲気になることもあるでしょう。緊急対応の現場では、的確な判断とスピードが必要となるので、ある程度の経験がないと焦るものです。慌ててしまうと器材を落としてしまったり、人と交錯してしまったりと現場が混乱してしまいます。
一刻を争う現場では、医師や看護師の口調も荒くなりがちで、それが怖いという新人看護師もいます。きつい口調で指示されると萎縮してしまい、余計に焦って失敗することが多くなる人もいます。こうなることで、緊急対応のスピードが落ちてしまうことが問題となっています。
緊急対応の現場には、必ず指示役の人がいます。ある緊急対応の現場での話ですが、指示役の医師の口調がきつくなく、普段通りの落ち着いた口調でゆっくりと指示を出していたところ、焦ることなく、全員が落ち着いて対応していたということがありました。
指示役をするような立場になった時に覚えておいて欲しいのが、緊急時であればあるほど、ゆっくりと一語一語わかりやすく指示を出すことに徹底してみましょう。そうすると、殺伐とした雰囲気もなく、緊急対応がスムーズにできます。
新人看護師や看護助手などに指示を出す時は、「○○持ってきて」と言うだけでなく、「□□のカートの一番下にある○○を持ってきて」と言うと指示された方も動きやすくなり、焦ることもなくなるでしょう。緊急対応の時であればあるほど、落ち着いた口調で指示を出すことがスムーズに対応できるコツと言えるでしょう。